はてしない物語記事のアイキャッチ

※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

つまらない?作品

『はてしない物語』がつまらない?後半の苦痛を解消する読書ガイド

こんにちは!暇タメ管理人の「奏」です!

世界的な名作と言われる『はてしない物語』ですけど、ネットで調べてみると「はてしない物語はつまらない」って声、意外と多いんですよね。

あらすじを読んでワクワクしたのに、いざ読み始めると「意味不明」とか「難解」に感じちゃったり、特に「後半」の展開が「重たくて辛い」って挫折しそうになるあなたもいるんじゃないかな。映画版との違いや、主人公のバスティアンが嫌いになっちゃう心理的な壁など、多くの読者が抱く感想にはちゃんと理由があるんです。

ということでこの記事では、なぜこの物語が一部でつまらないと言われちゃうのか、その真相を私なりに解き明かして、最後まで楽しむための秘訣をお伝えしますね。

ポイント

  • 映画版のイメージと原作の間に生じている決定的な「乖離」の正体
  • 主人公バスティアンが「嫌な奴」に変わる後半の展開に込められた意図
  • 物語の核心である「汝の欲することをなせ」という名言の本当の意味
  • 「物理的な本」として楽しむためのハードカバー版の圧倒的な価値

はてしない物語をつまらないと感じる原因を分析

はてしない物語をつまらないと感じる原因を分析
暇タメ

名作なのになんで「つまらない」なんて評価が出ちゃうのか、その背景には映画の影響や物語の構造的な問題が隠れているんです。まずは、あなたが躓きやすいポイントを一緒に整理してみましょう。

ポイント

  • あらすじを短くまとめて作品の魅力を紹介
  • 映画のCG表現の拙さと原作との乖離
  • 読者を襲う虚無の正体と物語の深いテーマ
  • 後半が重たくて辛いと感じる読者の心理
  • アトレーユの心の広さに救われる旅路
  • 読破時間の目安と膨大なページ数への対策

あらすじを短くまとめて作品の魅力を紹介

あらすじを短くまとめて作品の魅力を紹介
暇タメ

物語の主人公は、太ってて運動も苦手、クラスメイトにいじめられちゃってる孤独な少年バスティアンです。彼はある日、風変わりな古本屋で『はてしない物語』っていう不思議な装丁の本に出会って、吸い寄せられるようにその本を盗み出しちゃうんですよね。

学校の屋根裏部屋に隠れて、彼が読み始めた物語の舞台は、正体不明の「虚無」によって消えそうになっている異世界「ファンタージエン」でした。女王の「幼ごころの君」を救うために、少年勇者アトレーユが救い主を探す過酷な旅に出るという、王道のファンタジーとして物語は幕を開けます。ここは王道でワクワクするポイントですよね。

でも、この作品の本当の凄みは、中盤から始まる「メタフィクション」的な展開にあるかなと思います。読んでいるバスティアン自身が、物語の外側からファンタージエンを救うための「名前」を叫ぶことで、自分自身が本の中の世界へ入り込んじゃうんです。

そこで彼は万能の力を授かりますけど、その力を使うたびに現実世界での記憶を一つずつ失っていくという、あまりにも残酷な代償が設定されています。ただの異世界冒険ものじゃなくて、「自分とは何者か」というアイデンティティを削りながら進む実存的な物語なんですよね。

この二重、三重に重なった構造を理解することが、物語を深く楽しむための第一歩になるはずです。

映画のCG表現の拙さと原作との乖離

1984年に公開された映画版『ネバーエンディング・ストーリー』を観てから原作に入ったあなたは、あまりのギャップに「つまらない」と感じることが多いかもしれません。実は、原作者のミヒャエル・エンデはこの映画の出来にめちゃくちゃ激怒していて、制作側を提訴するまでに至ったという歴史があるんです。

エンデが最も嫌ったのは、自分の高潔な精神世界が「商業主義的な安っぽさ」に書き換えられちゃったことでした。特に、当時の特撮技術によるキャラクターデザインが、原作の持つ神話的な厳かさを損なっちゃったという批判は根強いですよね。

例えば、原作での幸運の竜「フッフール」は、真珠色の鱗を持ってて、知恵と幸運を司る超越的な東洋風の龍として描かれています。でも映画では「ファルコン」っていう名前で、まるで巨大なゴールデン・レトリバーみたいな、ペットみたいな姿で登場しますよね。

この改変は「子供向け」としては成功しましたけど、原作の「畏怖すべき異世界の存在」っていうニュアンスを消し去っちゃいました。また、映画版は原作の約半分、バスティアンがファンタージエンに入る直前で終わっちゃいます。

映画の「いじめっ子に復讐する」っていう結末は、原作が最も警告している「力による支配」を肯定しちゃっていて、原作ファンからすれば「全然別の、浅い物語」に見えちゃうのも無理はないかもです。

原作者とメディア化の深い溝

エンデは映画の結末を「キッチュ(俗悪)」って呼んで、自分のメッセージが完全に無視されたと主張しました。この「原作者の意図」と「大衆向けの改変」の乖離を知ると、あなたが原作を読んだときに感じる「思っていたのと違う」という違和感の正体がはっきり見えてくるんじゃないかなと思います。

読者を襲う虚無の正体と物語の深いテーマ

読者を襲う虚無の正体と物語の深いテーマ
暇タメ

物語の最初からファンタージエンを飲み込もうとする「虚無(シュレック)」の正体も、結構混乱しがちなところですよね。映画では嵐とか雲みたいな視覚的脅威でしたけど、原作での虚無はもっと精神的なものです。

それは人間のもっと心の深い所からくる、不安、絶望、それらの感情から生まれる心の穴なんです。虚無に飲み込まれた住人は、消えちゃうんじゃなくて、現実世界へ行って「人を惑わす嘘」に変えられちゃうんですよ。こことかも、ちょっと怖い設定ですよね。

このテーマは、現代社会の情報氾濫とか、夢を持てない閉塞感を痛烈に批判しているなと感じます。想像力はただの現実逃避じゃなくて、世界に意味や色彩を与えるための根源的な力なんだよ、ってエンデは説いているんです。

でも、この哲学的なメタファーが、楽しい冒険を期待する読者には「理屈っぽい」「暗くて救いがない」と感じさせちゃって、「つまらない」っていう評価に繋がっちゃうのかもしれません。この作品は、あなたに対して「あなたはこの物語を、単なる嘘として消費するのか、それとも自分の人生の一部として受け入れるのか」っていう重い問いを突きつけているんだと思います。

後半が重たくて辛いと感じる読者の心理

後半が重たくて辛いと感じる読者の心理
暇タメ

「後半から急につまらなくなった」っていう声の主な原因は、間違いなく主人公バスティアンの変貌にあると思います。ファンタージエンに降り立って、アウリンの力で「美しく、強く、賢い自分」を次々と作り出していくバスティアン。

彼はコンプレックスの反動でどんどん傲慢になって、権力欲に取り憑かれ、自分を支えてくれたアトレーユたちを裏切ってまで「帝王」になろうとします。主人公を応援したい読者にとって、「主人公が道を踏み外して、嫌な人間になっていく過程」を延々と見せられるのは、確かにしんどいですよね。

「主人公が嫌いになりすぎて辛い」

前半はバスティアンを応援してたのに、後半で傲慢な暴君に変わっていく姿を見るのが本当に苦痛でした。恩人のアトレーユを裏切るなんて……。共感できない主人公を追いかけ続けるのは、精神的にかなり削られますね。

「記憶を失う恐怖がホラー以上」

望みを叶えるたびに「お父さんのこと」や「自分の名前」を忘れていく設定が怖すぎます。自分が誰かわからなくなっていくプロセスは、もはやファンタジーじゃなくてホラー。読み進めるほど自分まで消えるような閉塞感でした。

「映画のイメージで読むと火傷する」

映画のキラキラした冒険を期待してたら、後半の重苦しい自滅ドラマに絶句しました。バスティアンがどんどん「嫌な奴」になって自業自得な状況に陥るのが見ていられない。夢がある話だと思ってたのに、人生の深淵を見せられました。

「精神的な迷路に迷い込んだ気分」

「汝の欲することをなせ」の本当の意味が重すぎて、読んでいて息が詰まりそうでした。バスティアンが完全に自分を見失って、狂人の街に辿り着きそうになる展開はトラウマ級。アトレーユの無償の優しさだけが唯一の救いでした。

口コミ引用元

エンデはあえて「共感」を遮断しているんです。バスティアンが過去の記憶を一つずつ失って、抜け殻のようになっていく描写は、読んでいてストレスが溜まるし、恐怖さえ感じるかもしれません。

でも、この「嫌悪感」こそが作者の狙いなんです。自分を飾り立てるための欲望がいかに人を空虚にするか、その鏡を突きつけられているような感覚が「苦痛」とか「つまらなさ」になっちゃうわけです。ここを乗り越えた先にしか、本当の感動は待っていないかなと思います。

アトレーユの心の広さに救われる旅路

アトレーユの心の広さに救われる旅路
暇タメ

傲慢になっちゃったバスティアンを、文字通り命がけで救おうとするのがアトレーユです。彼は、バスティアンに殺されそうになってもなお、彼を憎んだりしませんでした。

アトレーユが耐え忍んだのは、バスティアンがアウリンの力に「乗っ取られている」こと、そして彼が自分自身を取り戻すためには他者の助けが必要だって理解していたからだと思います。このアトレーユの忍耐強さは、まさに「無償の愛」そのものですよね。

「あんなに酷いことしたのに、結局アトレーユに助けてもらうなんて納得いかない!」って思っちゃうあなたの気持ちもよくわかります。でも、この作品が提示する救いっていうのは「自力での成功」じゃなくて「限界に達したときに他者の愛を受け入れること」なんだと思います。

バスティアン一人の力じゃ、現実世界へ帰ることは不可能でした。アトレーユっていう鏡が存在して、彼がバスティアンの代わりに責任を引き受けたからこそ、バスティアンは再生できたんです。この深みに気づくと、後半の展開は「もやもや」じゃなくて、人間関係の本質を突いた深いドラマに見えてくるはずですよ。

読破時間の目安と膨大なページ数への対策

読破時間の目安と膨大なページ数への対策
暇タメ

この本の物理的な厚さ、初めて見たときはびっくりしますよね。ハードカバー版だと約5cm、589ページもあるんです。内容も濃密だし、エピソードも多いから、集中力を維持するのは確かに大変かも。今の「タイパ重視」なスタイルとは真逆の作品と言えるかもしれません。

読書ペース読破にかかる期間1日あたりの読書時間
じっくり精読型2週間〜1ヶ月30分〜1時間
週末集中型2〜3週末3時間以上
隙間時間活用型2ヶ月以上10分程度

対策としては、まず「早く読もうとしない」のが一番かなと思います。この本は、バスティアンが屋根裏部屋で時間を忘れて読み耽った体験を、あなたも追体験するように設計されています。

無理に1日でたくさん読もうとしないで、風景描写をゆっくり脳内に映しながら、「そこに滞在する」感覚で進めるのがコツですよ。どうしても辛くなったら、数日休んでも全然オッケーです。バスティアンの迷走は、あなたにとっても試練の時間なんですから。

はてしない物語をつまらないで終わらせない楽しみ方

はてしない物語をつまらないで終わらせない楽しみ方
暇タメ

つまらない、っていう壁を乗り越えてこの物語の「本当の価値」に触れるための方法を提案しますね。特に「本」という物体としての魅力に注目してみると面白いですよ。

ポイント

  • 対象年齢は?大人こそ心に刺さる理由
  • 名言が教える汝の欲することをなせの真意
  • ハードカバーと文庫版との違いがもたらす魔法
  • 続きや新作を待ち望むファンが多い理由

対象年齢は?大人こそ心に刺さる理由

対象年齢は?大人こそ心に刺さる理由
暇タメ

対象年齢は高校生以上、つまり15歳以上ということになります。ただこの数字もあって児童文学って言われてますけど、私は「かつて子供だった、想像力を失いかけちゃってる大人」にこそ読んでほしいなって思います。

大人になって現実の厳しさに晒されて、心が「虚無」に蝕まれていると感じる時、バスティアンの迷走は他人事とは思えないはずです。自己啓発本とかを何冊も読むより、この一冊を読み終える方が、よっぽど深い自己分析になるんじゃないかな、なんて思ったりします。

特に、社会の中で「本当の自分」を押し殺して役割を演じているあなたにとって、バスティアンが美貌や力をすべて手放して、ただの「愛する能力を持った人間」として再生する結末は、涙なしには読めないかも。

かつて子供だった、そしていつの間にか想像力を奪われちゃったすべての人にとって、この本は「魂の帰還」のためのガイドブックになります。対象年齢なんて気にしないで、一人の人間として向き合ってみてください。現代を生き抜くための「心の筋肉」を鍛えてくれるはずですよ。

名言が教える汝の欲することをなせの真意

名言が教える汝の欲することをなせの真意
暇タメ

物語の中ですごく重要な名言、アウリンの裏に刻まれた「汝の欲することをなせ(DO WHAT YOU WISH)」。これ、重要ですよね。多くの読者やバスティアン自身が勘違いしちゃうんですけど、これは「やりたいことを何でもやっていい」っていう意味じゃないんです。

むしろ、「自分の魂が本当に求めている唯一の願いを、命がけで見つけ出せ」っていう、すごく厳しい命令なんですよね。

バスティアンは最初は「お菓子を食べたい」とか「強くなりたい」とか、表面的な欲望を追いかけちゃいます。でも、それらは本当の望みじゃありませんでした。本当の望みを見つけるためには、偽りの自分を剥ぎ取っていかなきゃいけなくて、そこには記憶を失うっていう痛みが伴います。

最後に彼が辿り着いた答え。この名言の真意をちょっと意識して読むだけで、バスティアンの行動に一つの筋が通って見えるようになるはずです。

ハードカバーと文庫版との違いがもたらす魔法

ハードカバーと文庫版との違いがもたらす魔法
暇タメ

マークアップエンジニアの私として、どうしても伝えたいのがここ!もしあなたが文庫版とかで読んでて「いまいちだな」って感じてるなら、魔法の半分を逃しちゃってるかもしれません。

この本は、「物理的なハードカバー版」で読むことが前提でデザインされているんです。エンデは、読者が持っている本と、バスティアンが読んでる本が「同じもの」であるっていう共感覚を大事にしたんですよね。

ハードカバー文庫版
文字の色赤茶色と緑色の「二色刷り」基本的に黒一色のみ
装丁・デザインあかがね色の絹張り、アウリンの紋章通常の紙カバー(デザインは簡略化)
没入感(体験)作中の本と「同じもの」を持つ魔法あくまで「読み物」としての体験
サイズ・重量厚さ約5cm、かなり重くて大きいコンパクトで軽く、持ち運びに便利
読みやすさページが大きく、挿絵や装飾が豪華文字が小さめで、情報が凝縮されている
価格・入手性高価(約3,000円〜)で場所を取る安価(1,000円以下)で手軽に買える

文庫版は便利ですけど、やっぱりあの「重み」や「手触り」は再現できません。表紙の二匹の蛇(アウリン)の紋章をなぞって、ずっしりした重さを感じながらページをめくること自体が、異世界への扉を開く儀式なんです。

安価な本じゃ味わえない、この「物体としての本」へのこだわりこそが、物語を現実と繋ぎ止めるアンカーになります。中古でもいいから、ぜひいつかはあの大きなハードカバー版を手に取ってみてください。読書体験が劇的に変わることをお約束しますよ。

続きや新作を待ち望むファンが多い理由

続きや新作を待ち望むファンが多い理由
暇タメ

本作には、「けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう」っていうフレーズが何度も出てきます。これ、ただの思わせぶりじゃないんです。

この一言があるおかげで、ファンタージエンが本の中に閉じ込められたものじゃなくて、現実世界の隅々まで「はてしなく」広がっている感じがするんですよね。読者は「この続きは、自分の人生の中で語られるべきものなんだ」っていう前向きな余韻を受け取ることができます。

エンデはこの手法で、物語を終わらせずに、あなたの想像力を永遠に解放してくれたんだと思います。だからファンは「新作」を待つんじゃなくて、自分たちの心の中で物語を育て続けているんですよね。

読み終えた瞬間、あなたはファンタージエンを支える新しい仲間のひとりになります。「退屈だな」って思ってた時間が、最後には「終わってほしくない」っていう愛着に変わる。その魔法にかかるまで、あともう少しだけ付き合ってみませんか?

(出典:岩波書店『はてしない物語』公式書籍情報)

はてしない物語をつまらないと迷う方へのまとめ

ポイント

  • 映画版は物語の前半しか描いておらず、原作後半の深淵なテーマが欠けている。
  • 後半に傲慢な性格へ変貌するバスティアンへの嫌悪感が、挫折を招く最大の要因だ。
  • 望みを叶えるたびに記憶を失う代償の設定が、読者に強い精神的な閉塞感を与える。
  • 虚無は想像力の欠如の象徴であり、単なる災害ではない深い意味が込められている。
  • 映画版の犬のような龍の造形が、原作が持つ神話的な厳かさを大きく損なわせている。
  • 汝の欲することをなせの真意は、単なる放縦ではなく真の意志を見出すための試練だ。
  • 二色刷りのハードカバー版こそが、物語と現実を繋ぐ魔法の装置として機能する。
  • 親友アトレーユの無償の愛と献身こそが、絶望の淵にある主人公を救う鍵となる。
  • 本作は、想像力を失いかけた大人にこそ深く刺さる自己再生の実存的な物語である。
  • 読了までの困難な道のりこそが、現実を生き抜くための精神的な筋肉を鍛える過程だ。

『はてしない物語』をつまらないと感じちゃうのは、決してあなたのせいじゃありません。むしろ、物語の深みとかエンデの仕掛けた罠に、真正面から向き合っている証拠かなと思います。

この本はただ楽しませてくれる道具じゃなくて、時にはあなたを迷わせたり絶望させたりもする「生きている本」なんですよね。もし今挫折しそうなら、それはあなたがファンタージエンの虚無をリアルに感じているからかもしれません。でも、その暗闇を知るからこそ、最後に見つける輝きは一生の宝物になるはずです。

もう一度だけ、勇気を出して本を開いてみてください。アトレーユがあなたを待っています。そして何より、あなたの中の「幼ごころの君」が、新しい名前を付けてもらうのを待っているんですから。この旅を終えたとき、あなたの人生という「別の物語」は、きっと今までとは違う素敵な色で輝き始めるはずですよ。

はてしない物語を試し読みする

-つまらない?作品
-